INTERVIEW 2010.07.17

今回、当ウェブサイトでは馴染みのアーティストさん、Mint Julepさんをピックアップ!
先日の『アシタノメロディ』発表ワンマンライブをきっかけに、今回のインタビュー企画となりました!
出会いは2006年、その間の軌跡と今後の展望について改めてお伺いし、その魅力に迫ってみました☆

Date : 2010.07.17
Photo : KUNIRA
Interview : Nobuyuki Miura
CHAPTER
  1. NEWマキシシングル『アシタノメロディ』発表ワンマンライブを終えて
  2. Mint Julep 結成ストーリー
  3. 慧 × 歌始め
  4. 大関 × ピアノ始め
  5. マキシシングル『アシタノメロディ』 ピアノ楽曲の試み☆
  6. 奥野 × ギター始め
  7. セルフリリースCDについて
  8. ピックアップSOUND! 「パズル」
  9. ピックアップSOUND! 「River」
  10. ピックアップSOUND! 「アンデュラ」
  11. ピックアップSOUND! 「物語をつなぐもの」
  12. これからの活動抱負

●NEWマキシシングル『アシタノメロディ』発表ワンマンライブを終えて

さて、よろしくお願い致します!
今までのお付き合いが長いので、ちょっと照れくさいですが(笑)
朝早い中、しかも暑い中ありがとうございます。
まずは、今回最新のマキシシングル『アシタノメロディ』を出されたということで、おめでとうございます。ワンマンもすごく盛況でしたね。
ありがとうございます(笑)
そうですね、一番とっかかりのいいところで、今回ワンマンをやってみて、ブログでも書いているかと思うんですけど、手応えなり感想なりをお聞きしたいなと。
どなたからでもいいんですけど、順番に、それじゃ、大関さんから。
大関
とりあえず、楽しかったです。
自分が楽しかったのもあるんですけど、それ以上に、「楽しかった」って言ってもらえるのが嬉しかった。
奥野
今までより多かったですね、「良かった」っていう声が。
今までで一番お客さんの数も多かったので、客席から来るパワーがすごかったですね。 やっぱりライブをしてると、お客さんからすごくパワーもらうので。「おぉ、くるー」って。 だからその分、こっちももう返そうっていうパワーがあったと思います。
出し切れた感じで。
そうですね。 今までのライブでは一番。
構成とかもしっかり流れを考えてやったたし、良かったと思います。
ライブハウスというか、「晴れたら空に豆まいて」の雰囲気もとても良いところですしね。 和風というか、落ち着く感じで。
奥野
たぶん雰囲気としても、今のMint Julepの感じにもアコースティックな感じにも合うし、この『アシタノメロディ』のジャケットのデザインにも合ってたからちょうど良かったんじゃないかなと。 だから、次はもうちょっとこう違ったところで、次のミントのイメージを作ってやりたいですね。
なるほど。 今回のライブを終えて、そして早速次回の展開も見据えているわけですね。

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●Mint Julep 結成ストーリー

今回改めてインタビューということで、そうですね、本当に改めてなんですけど(笑)
三人の出会いのきっかけっていうのをお聞きしたいなと。
三人とも同じ高校なんですけど、おおちゃんは私の一こ上で、奥野さんは五こ上。 同じフォークソング部にいて、奥野さんは卒業してからもよく来るOBさんで、この人誰(?)みたいな、ギター上手いよみたいな感じでいて(笑)
生意気な私が「ギター弾いてくださいよ」みたいな感じでお願いをしたりして、高校卒業と同時に改めて「一緒に組んでやりませんか」って声をかけたのがきっかけです。
 
最初は奥野さんと二人でやろうとしたんですけど、「ギター一本じゃつまらない」みたいなことになり、「ピアノ弾きなよ」って言われて。 私もピアノは一応弾けるんですけど、歌いながら弾くのはつらいと思って(笑)
で、「誰かピアノ弾かない?」ってつぶやいてたら、おおちゃんが名乗りを上げて。そんな結成のいきさつです。
奥野
最初は三人に固定する気は全然なくて、むしろ、ライブによって人数増やしたりとか、誰か一緒にやりたいっていう人がいればやるみたいなスタンスだったんですけど、特にいなく(笑)
気が付いたら自然と三人で。
ワンマンとかではたまにサポートを入れるけど、最近はもう、三人の音というか雰囲気が決まったっていうか、ほかの人がサポートで入ってももう三人の音は揺るがないですね。
基本のこの三人っていうのができ上がったのが、ここ一、二年かな。そんな結成ですね。
フォークソング部の頃からもう外に出てライブをやったりしていたんですか?
フォークソング部にいた頃はまだ組んでなかったので…
奥野
でも外でやらなかったっけ?
やってた。
奥野
春日町の(笑)
青少年館みたいな施設で、多目的室みたいなところで、「ちょこっとライブ」っていうのがあって、それに奥野さんと一緒に出たりとか。
奥野
そうそう。
東京都って若者を集めてライブをやるようなイベントを、区が主催したりして結構色んなところでやってるんですよ。
練馬区は春日町でそういうのがあったりとか、臨海の方とかでテレコムセンターの中で集まってライブをやるみたいな企画がいっぱいあったので、結構、僕は高校の時からそういうのを見つけて、お慧を誘って出たりしてました。
その頃は僕はおおちゃんの存在は知らなかったんですよ。
大関
私、幽霊部員だったんです。硬式テニス部と兼部をしていて。
おぉ。テニスをやっていたんですね。
大関
フォークソング部には、定期演奏会の一週間前くらいに顔を出すような感じでいたので、知らなかったと思います。
慧ちゃんと私は同時期に高校にいたので、なんとなく知ってた。
でも、卒業式に初めてしゃべっったくらい。
奥野
あ、そんなだったの!?
大関
うん。
なんかすごい、しゃべりづらいオーラがあって、とても歌の上手いコが部室にいてどうしよう…って。
卒業したらもう会えないと思って頑張って話しかけてみた(笑)
そんなオーラを放っていたんですね(笑) どんな感じだったんですか?
大関
中庭に部室があるんですけど、建物の二階のテラスのところで、座ってギターを弾きながら歌ってるんですね、休み時間に。
それを、渡り廊下かから見て、「歌ってる…」って。
それが色んな人の記憶に残ってるらしくて、未だに「歌ってたよねー」って言われる(笑)
ちなみに高校名って…?
都立大泉高校。
あ、ライブでも言ってましたよね、思い出しました。 今度、近くに行ったら見てみます。ここかって(笑)
大関
電車から見えます。
緑の多い、田舎な高校ですから。
いや、緑があるっていうのはいいですね(笑)

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●慧 × 歌始め

はい。そんなオーラを放ってた慧さん(笑)
次に、歌はじめはいつぐらいからだったんですか?
そうですね、歌うのは小さい頃からずっと好きで、人前で初めて歌ったのは小学校六年生の学芸会の時。
その時に劇団四季のミュージカルを子供ができるように直したものをやっていて、劇中の歌の一曲がすごく気に入っていて、音楽の授業が終わった後に一人で歌っていたんです。
その時に先生に「いい感じだからステージでも歌ったらいいよ」って言われて、ソロというか、みんなで歌う中、マイクをもって代表で歌うことになって、それで初めて人前で歌う喜びを感じました。 すごく気持ちよかったし、みんなも喜んでくれたし。
歌に対する色々感じるものってその前からもあったかとは思うんですけど、大きなところでいうと、その学芸会の時のがきっかけになったんですね。
そうですね。人前で歌うこと、ステージで歌うことは初体験だったのでその体験は大きかったです。 それから歌を歌いたいっていう気持ちが明確になったので、中学に入ってからはゴスペルを始めたりしました。
なるほど、そういうつながりがあったんですね。

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●大関 × ピアノ始め

そして、大関さんのピアノの事始めをお聞きしたいなと。
大関
ピアノは、四歳くらいの時から近所のピアノ教室に通い始めて習い事として普通にやっていたんですけど、小学校二年生くらいの道徳の授業の時間に、担任の先生が「自分が好きなことを仕事にするといいですよ」みたいなことを言っていたんですよ。 「自分が好きなこと、得意なこと、誰にも負けないことを仕事にしましょう」、みたいな話をしていて。
その時に自分がやってたのがピアノと書道と水泳だったんですけど、その中で一番好きで多少できると思ったのがピアノで、「それじゃ、私ピアニストになる」って、そこで決めた感じでした。
意外とそういう単純なところにきっかけというか、種があったんですね。
大関
じゃ、私ピアニストになる、ってそのときからずっと思っていて。
奥野
すごい(笑)
それが今につながってると。
大関
そうですね。 小学校の校歌の伴奏とかも弾いていました。
気がつくといつのまにかそなんな風に伴奏をやってる人、確かにいました(笑)  僕も小さい頃はそういうのを見てなんかすごいなと感じていたことがありました。  そうすると、自分で作曲とかも自然とするようになったんですか?
大関
作曲はあまりしようとは思っていなかったんです。 作曲というよりは綺麗に音を出す、綺麗に弾くピアニストになりたかった。 ある譜面を上手に弾くことをやってましたね。 作ることをちゃんと始めたのはミント始めてから。

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●マキシシングル『アシタノメロディ』 ピアノ楽曲の試み☆

なるほど、そうだったんですね。
ちょっと話が進んでしまいますけど、『アシタノメロディ』の最後の曲がピアノだけのものになってますよね。
奥野
実は、もう二年くらい前に一瞬演奏していて、その時にはやろうっていう話にはならなっていなかったけど、今回急に。
大関
自分で簡単に弾いただけだったので、曲として作り上げた感じにはなってなかったんです。
それが気になっていて「いや、やらないやらない」って言っていたんですけど。
奥野
二年くらい前にパッと弾いてる時に、「おぉ、いいじゃんやろうよ」って言って。
大関
なんとか認めてもらえたので曲としてちょっとチャレンジとして出してみようと思ったんです。
奥野
構想二年です。
大関
短い曲なのに構想二年です。
なるほど(笑)
聴いていて、ピアノは個人的に好きなのもあるんですけど、すごくいいなと思いましたし、びっくりしました。
奥野
良かった(笑)
『アシタノメロディ』のマキシでは、曲は少ないけど、今ミントの出せる最大限がこれだと思うので、集大成みたいな気がしているので、次はもう全然違うステップに行きたいなと。
今までのステップはこれで完了っていう感じですね。
奥野
そうそう。
なので、むしろこれを作ってる時とか、ワンマンやってる時から僕はその次にやることが楽しみで、「次はさ!」みたいな感じで(笑)
まだワンマンが終わってない時に(笑)

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●奥野 × ギター始め

そして奥野さんのギター事始めを。
奥野
一番最初はギターじゃなくて、マンドリンがたまたま家にあったんですけど、叔母さんが昔大学かなんかで弾いていたマンドリンがたまたま家に残っていて、それを見つけて弾いていました。
それが小学校五年生の頃で、弾いて遊んだりはしていたんですけど、いかんせんマンドリンだと、単音楽器じゃないですか。 それだとあんまりかっこよくないなと思ったのか、中学に入る時にアコギを買ってもらったんですよね。
それが一番最初で、それから中学の仲間とかとギター三人のバンドでみんなで歌うような形で文化祭に出たりしました。 中学の文化祭だから四、五百人、その前でやったのが気持ちよかったのが、たぶんずっとあって、音楽やるきっかけっていうか、ギターを弾き続けるきっかけだったと思います。
あとは親がすごい洋楽好きでレコードが大量にあって、そういうのを聴いて育ってたので、むしろ邦楽を聴くようになったのが中学に入ってから。 ギターやりたかったというよりは、たぶん歌いたかった方があったかもしれない。
あ、歌いたかったのがあったんですね。
奥野
つい最近までギターは歌の伴奏っていうイメージで、なので、歌の伴奏としてのギターでしたね。 歌いながら、ギターをもって尾崎豊とかビートルズとか、そういうのを中学でやってました。
で、高校でメンバーみんなが所属してたフォークソング部に入って、それからずっとアコギで今に至るっていう感じです。
家にもレコードが沢山あったり、マンドリンがあったり、音楽に近い環境があったりもしたんですね。
なるほど、ありがとうございます。

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●セルフリリースCDについて

さて、次に楽曲の話題に行こうかと思います。
今まで結構CDを出されているかと思うんですけど、個人的な感想になりますが改めてどれも素晴らしいなと(笑)
一枚一枚、盤面がレコードみたいな、デザインもおしゃれで、旧き良き時代のレコードをリスペクトしてる感が。
奥野
レコードをリスペクトしてる感が(笑)
すごく感じるものがあります(笑)
奥野
いや、そんな世代じゃないじゃないですか(笑)
いや、古いものにやっぱり惹かれてしまうというか。
奥野
レコードの盤面みたいな感じだと、入れるときとかも大事に扱っちゃうんだよね。CD触る気分より。
針を落とすわけじゃないんですけどね。
奥野
ないんだけどね。見た目に騙されてこう。

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●ピックアップSOUND! 「パズル」

そんな今まで発表してきたシリーズを振り返って、せっかくなので、ここで一人一曲ずつ思い入れのある曲というか語りたい一曲について、選んでいただいていろいろお聞きしてみたいなと。 僕も一曲選びまして、色々迷ったんですけど、「パズル」、個人的にすごい感じるものがあったので、この楽曲のついてまずはお聞きしてみたいなと。
奥野
詞を書いたのはお慧だよね。
私はR&BとかSOULが好きなんですけど、今までそういうテイストの曲があまりなかったんですね。 曲から作ったんですけど、これはそういう感じがしたので、そういう空気にもっていけるかなと思って、曲だけ作った時に「パズル」っていう仮タイトルを音のイメージでつけました。
 
歌詞は、視点は女性なんですけど、最初に感じたタイトルのままイメージして書きました。
女性が恋人と過ごす時間の思い出って空気感とか匂いとか感触とかそういうイメージが多いと私は思っていて、そういう色んな記憶とか自分と相手が合う感覚っていうのをパズルにはめるって考えてみた時に、「あ、この人とはすごく感覚が合うし楽しい」って思う感覚だったり、そのなかで、だけどどこか一箇所だけ埋まらないピースがあるみたいな。 ちょっと昔の恋を引きずっているような、そういう切ない感じをイメージした曲です。
奥野
アレンジもうまくその一ピース足りない感じが出てるよね。
ふとした切なさみたいなのが漂っている感じがしますよね。
なんかこう、一箇所だけどうしてもうまくはまらないし、無理やりはめようと思ったらはめられるんだけど、それで一つの絵は完成できない感じ。
奥野
これだけ、ライブではできないというか、やってないんです(笑)
打ち込みというか、ギターのフレーズなんかも切り貼りで作ったりして、ピースをはめていく感じで作っているのでいるので、そのCDの感じだとライブで再現はなかなか難しいので、もうライブでやることを考えずに作った唯一の曲じゃないかな、今のところ。
恋の、恋愛関係の切なさを全面に出しているのはこの曲くらいしかない気がする。今のところ(笑)
なるほど。
そういう思いなり背景なりがあり、曲からでき、詞をのせてできたんですね。 個人的にすごく好きな感じの曲なので、僕からはこの「パズル」という曲でお聞きしてみました。
ありがとうございます。
音の雰囲気と歌詞の世界観とか結構うまく合っていて私も気に入っています。

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●ピックアップSOUND! 「River」

アシタノメロディ
『アシタノメロディ』
2010.07.02
maxi single
self product
¥500(税込み)
  1. アシタノメロディ
  2. River
  3. アンデュラ
  4. blue garden

さて、次は奥野さんから「River」について。
曲調もすごく川の流れを感じさせるような、そういう感じですよね。
奥野
そうそう、スリーフィンガーで…、ギターの奏法なんですけど、ピックを使わないで弾く奏法。 今のポップスにはあまりないんですけど、そのフレーズがいいと思ってまずもっていって、そこから膨らました曲なんです。
アルペジオの感じが川っぽいっというか、そういう流れをイメージして作っていたので、そこに大ちゃんが好きなクラシックの雰囲気というか流れるような感じを加えてくれて。
これも曲が先なんですよ。 そこで完全に川の雰囲気ができて、詞を作ることになって、女性的なイメージがなんとなくあったので、最初は僕がなんとなく女性視点で書き始めたんだけど、結局僕じゃ女性の気持ちはということで、僕のフレーズをいくつか解釈しつつお慧がまとめてくれた感じです。
でもこれが一番、なんていうんだろう、演奏面ではある意味ミントのピアノとギターの得意技が使えている感じの曲なんですよね。 そういう面での意味では、集大成的な曲という感じはしますね。
で、そこにね、うまい具合にちゃんとRiverな歌詞をお慧がまとめてくれました。
女性視点で書き始めたってあったんですけど、歌詞を見て私にはあまり女性の主人公が思い浮かばなくて、もう「男の人にしちゃえ」と思って書いたので、それは聴いてくださる方で、男性とってくれても女性ととってくれてもいいと思います。
最初に「あなたとの間つながる川の流れ」っていうのを書いていた時に、聴いた時に、二人の間に川があって隔てているような気がしたんですけど、彼が言うには、片方から片方へこう川が流れてるって言っていて、それってちょっと一方通行なのでは(?)と思ったんです。
で、それをヒントに、想いが一方通行で恋が終わってしまったのかな(?)みたいな、そういうイメージを膨らませて書きました。
奥野
ミントの曲の雰囲気って静と動で進んでる感じがするんですけど、その静かな方の今のところの集大成という気がしますね。
「アシタノメロディ」は動の方の集大成みたいな感じで作れたから、そういう意味では語りたいというか満足できた一曲ですね。

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●ピックアップSOUND! 「アンデュラ」

そして大関さんがピックアップした一曲、「アンデュラ」。
大関
これは私が歌詞を書いたんですけど、今までとはイメージが違って…。 今まで、歌い手って私の中ではヒーローだったんですよ。 だから自分は元気な状態でいて、そういう場所から励ましたりできるような位置づけのものを提供するものだとなんとなく思っていて、なので、悩んだりすることがあったりしてもそれを抜けたところで見つけたものを表現するものだってなんとなく思っていて、そういう意識でずっと歌詞を書いていたんです。
だけど、ちょっと歌詞を書かない時期、書けなかった時期が長くあって、その必ずしも抜け出たところじゃなくても、全然抜けられない、そのぐるぐるした場所のその時期をあえて切り出してみるっていうのをやってみてもいいんじゃないかと思ったんです。 その悩みの渦中を書いてみるのってどうだろうって思いながら、でもそれはそれで正直に出したら、むしろ誰かに触れるんじゃないかなと思って、新しい試みとしてやってみました。 決めきれない、中途半端なところを切り取ってみたいと思ってやってみたんですけど。
歌詞を読んでみて、鳥がかごのなかで抜けられない感じが、今言っていたものを表現してるんだなとやっぱり感じますね。
大関
そこが、良くできたかなと思います。
なので、自分の表現の世界が広がった感じがしているので、これをきっかけに、色んな状況を切り出して歌詞にしてみたいなと思っています。今後新しいことをやっていけたらなと思っています。
ちなみに慧さんは、「アンデュラ」は歌っていてどんな感じですか?
大関
歌ってみてほしかったのもある。今までそういう曲がなかったから。
結構慧ちゃんは抜け出た感じで、「元気出せよ」っていうイメージの曲を歌ってることが多い気がするので、そういう歌も歌ってみてもらいたいって思ったのもあります。
最近改めてみんなで言葉で確認したことでもあるんですけど、ミントの音楽だと結構光をイメージしたような歌が多いと思うんです。 三人ともそれぞれが共通して持っていたイメージの中で、光の方ばっかりをみなくちゃみたいなところがあったんです。 私も歌い手だし、みんなを照らしださなきゃみたいな気持ちがあったりして。
やっぱり、影があるから光がある、こういう影の曲があることで光の曲がすごく生きると思います。
私は影も光も歌えるシンガーでいたいから、それにこういった曲を歌うっていうのは今まであまりなかったのですごく自由に歌えました。 前向きにって思わなくていいから、自然に歌えました。
奥野
お慧の歌って前向きだよね。
根がポジティブなんだよ。
いや確かに、ライブを見ていても自然とパワーをもらうんですよね(笑)
「アンデュラ」、曲調もファンタジーの世界に入ってしまったような感じでとてもいいなと思います。ありがとございます。

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●ピックアップSOUND! 「物語をつなぐもの」

Mint Julep 5th
『Mint Julep - 5th』
2009.12.05
mini album
self product
¥1200(税込み)
  1. ALRIGHT!
  2. 雨のワルツ
  3. Last Song
  4. 共鳴点
  5. パズル
  6. 物語をつなぐもの
  7. Wildflower

そして慧さんセレクトの、「物語をつなぐもの」。
この曲はですね、一昨年弟が生まれて今二歳なんですけど、今まで兄弟っていうものがいなくてずっと一人っ子で生きてきて、腹違いなんですけど突然弟が生まれて、で、ちょうど同じ時期にお爺ちゃんがなくなったりお婆ちゃんがなくなったりっていうことがあって、命が生まれてくることとか消えていくこととかを目の当たりにした時に、一つ一つの命の数だけ物語がすごいあるんだなっていうのを感じたんです。
お爺ちゃんは私が生まれた時からお爺ちゃんだったわけじゃなくて(笑)
はい(笑)
少年時代があって、お婆ちゃんと恋をして、お父さんが生まれて、お父さんがまた恋をして私が生まれてっていう一人一人の人生の物語があって、その上に今の自分が成り立っているんだなっていうのをすごく感じたんです。
ちょうど弟が生まれて間もない頃、病院に弟に会いに行って、その時父とちょっと話をしたんです。 今、父と一緒に暮らしてはいないんですけど、小さかった頃父のことが大好きだったし、父とすごした思い出っていうのがすごくあって。
今父は新しい家族ができて全然別の人生が始まるんだなって思った時に、これまでの日々は一旦終了、前の物語は終結してしまうのかなっていう気持ちになったんですけど、父が、「私と弟は兄弟っていうつながりがあるから、全然別の物語だけど、二人が兄弟であることが、二つの物語をつないでいる気がするよ」って言ってくれて、命は物語をつないでいくものなんだっていうことを感じて、それでこのタイトルにしたんです。
ほかにも沢山、家族について色んな思いがあるので、そうですね、子供が生まれるだけじゃなくて、パートナーを先になくしていつか一人になるかも知れないとか、そういった色んなことの中に感じるものをこの歌に凝縮してのせたっていう印象で、私の中では大事な一曲です。
お客さんも結構共鳴してくださる方も多い曲なので、そうですね、大事な曲ですね。
そうですね、すごく深いなと思います。
ぜひ歌詞を見て、ライブなどなど、直接聴いて感じて欲しいなと思います。ありがとうございます。

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●これからの活動抱負

さて、最後に今後の抱負などをお聞きしたいなと。
奥野
今回のワンマンを終えて、ミントジュレップ第一章が終わった感じがするので、次の第二章は全然違った形を作ってみたいですね。 この五年間とちょっとで土台を作ってきて、土台の工事が終わった気がするので、そうするともう上に乗せるものは何でもいいと言うとおかしいですけど、もう何をやっても土台がきちんとしてるからぶれない気がするので、やっと好きに色々できる気がします。
今まで結束するのに、ミントを作るのに一生懸命だったので、もう今度はそこじゃなくて、色々遊んだりしたいですね。 自由にやりたいイメージがあるので、これからが楽しいよミントジュレップ、みないな感じですね。 自分で楽しみです。
いつものファンの方にも、またそんなところで、楽しみにしてもらえればなという感じですね。
奥野
損はさせません、っていう感じですね。
こんなミントジュレップでも聴いてくれた人たちには、あ、良かったって思わせられる気がしてる。自信ができてきた感じです(笑)
色んなイベントとかきっかけとかも含めて、またいい方向に行ければいいですよね。 ありがとうございます。
さて、そして大関さん。
大関
そうですね、結構今までは個々人で色々出し合って詰め込んでやってきて、やっぱり土台ができたと思うので、今度はその上で明確に三人で同じものを見て作ることができるだろうなと思うんですね。
できあがるんではなくて、作り上げることができると思う。
曲であったりステージであったり、ミントジュレップ三人で作ることが明確にできるっていう予感がすごくするので楽しみにしています。
ありがとうございます。
なんかすごく簡潔にまとめていただいて感じがするんですが、他に諸々あれば。
大関
はい、大丈夫です(笑)
心残りはないということで(笑) 慧さん、最後に。
今まで六年間やってきて何をやっても崩れない土台ができたっていうのは確かにそうなんですけど、今までの六年間にとらわれず、新しいものを始めるっていう気持ちもちゃんと持っていたいですね。 それぞれが魅力的なミュージシャンになっていると思うので、ミントジュレップっていうものが、今まであったっていうことを無視しても、 今のギタリスト奥野裕介、ピアニスト大関麻子、そしてボーカル大和田慧っていう三人で、 面白いことができる、面白いことをやりたいっていう気持ちがすごくあるから、 これまでの活動にとらわれずにペースもスピードアップして、どんどん面白いことをやっていきたいと思っています。 なので、ついて来て下さいっていう感じですね。
奥野
力強いね。
バイタリティーがありますね。
そういえば、ライブでもそうですけど慧さんを見ているとあったかくさされれるところがあるんですよね。
ありがとうございます(笑)
なんでもそうだと思うんですけど、長くやってると逆に縛られてしまうところってあると思うんです。
でもそうじゃなくて、今この面白いいいミュージシャンだから、この人たちと今やりたいんだっていう気持ちを明確に持てているっていうところがすごくいいところだと、今いい時期だと思っています。
惰性感なく、保守的にならずにどんなことでも面白いことやっていこうっていう、そういうところを持てているなと思うので、まだまだ前に向かっていきたいです。
本当に、まだまだ前進できるパワーをすごく感じます。ありがとうございました!

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THE EDITOR'S NOTES - 編集後記 -

さてさて、大分ボリュームのあるインタビューとなってしまいましたが(笑)
読みきっていただけたどうかは分かりませんが、つまみ食いでも、試聴などしつつ、興味をもっていただける部分があれば嬉しいです。 導入でも書いたように、今回はこの FLY DAYS CLIPS でもお付き合いの長い Mint Julep さんのインタビューです。 編集をしているといつも思うのですが、自分のインタビュー力の足りなさにつくづく耳を向けていられなくなる場合も多いのでございます(苦笑) Mintさん、大変失礼をばいたしました。

慧さんに「物語をつなぐもの」について語ってもらっていた際にも、不覚ながら、機材のほうにちょっと気がそれてしまっていて深く理解を致すことができないでいたため、ちょっとここで改めて。
「物語をつなぐもの」に僕があると思うもの、それは生きている中でで誰しも一度ふと垣間見る情景でもあり、忘れてしまいがちな大切な瞬間や感情ではないかと思います。 誰の中にもあるその愛の姿や形、そうした情景をこの楽曲のなかに凝縮して歌い上げているのではないかと思います。 そういう情景を歌うことができる、その豊かな感受性が Mint Julep さんとしての楽曲の良さにつながっているのではないでしょうか。 慧さん、インタビュー中にしっかりと内容を把握できずに失礼しました^^;

今回、取材の場所をご提供くださったのは、新宿の、新宿御苑そば、新宿通り沿いにあるおしゃれなカフェ、マエストロ・グルメというお店様です! おいしいパンと素敵な空間で、コーヒーを楽しむことができます☆ マエストログルメ様、ありがとうございました!

そして最後に、今回もフォトにてご協力いただいたクニさん、暑い中朝早くからおこしいただいた Mint Julep 奥野さん、慧さん、大関さん、本当にありがとうございました! 読者の皆様も含め、関わってくださった皆さんにとって、本ページがささやかながらも喜んでいただけるものになっていましたら幸いです。 それでは☆

2010.8.15. Nobuyuki Miura

PRESENTED BY WATER FLOW COMPANY . http://flydays.net/