1. フォトグラファー × 市川五月 × 幼い頃
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― お久しぶりですね(笑) よろしくお願いします。 さて、まずは五月さんの小さい頃についてお聞きしてみたい なと。 何か写真につながるところでもあればと思いまして。 五月 小さい頃から写真は好きで、親もすごい好きでどこに行くにも 撮ってたんで、カメラは、とりあえず持っていっていました ね、出かける時には。 写真に関していうとそいういう風に小さい頃からカメラは好 きだったっていうことと、結構やんちゃな子供でしたね(笑) 女の子同士だとお人形で遊んだりするじゃないですか。 私の場合全然そうじゃなくて、男の子と公園で木登りして遊 んだりとか、そういうタイプでしたね。 うーん、なんか外にいるのが好きだったみたいですね、家に いるより。 |
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2. 写真 × 出会い
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― 幼い頃からカメラ・写真とも触れ合うことのできる環境だった ということで、ちなみに、写真とのもう一歩踏み込んだ出会 い、そのきっかけは何でしたか? 五月 高校生の時に、使い捨てカメラを持っているのが当たり前だっ たんですよ。 高校時代の時に、一人必ず一個は持ってるくらいに持ってい て。 友達を撮ったり、学校行事の記念撮影したりしてましたね。 その頃はなんというか、若かったというか、色々なことに葛 藤があった頃でもありましたね…。 学校まで自転車で行ってたんですけど、大きな橋を二つ渡る んですよ。 川を越えて行くので、すごい空が広くて。 もともとそういう景色を見るのが好きだったんですけど、そ の時に感動して、持ってたカメラで撮ってたこともすごい多 くて。 それから写真の楽しさを知って、現像して出来上がるのを見 てとか。 あとは、その高校生の時にキャンプに行ったりもしたんです けど、その時にやっぱり友達もカメラを持って来ていて、撮っ た写真に詩を書いたりして遊んでたというか。 書いて作品作ってみんなで見たりとかしてましたね。 それからですかね。 それから一眼レフにたどり着くまでにはまだ時間があるんで すけど、きっかけとしてはその辺が大きかったですね。 それまではずっと運動部で、高校の時もバスケ部でやってい たんですけど、その合間々々に写真を撮って現像出したりと か。 |
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3. ハタチ × 独学で写真を学んでいた頃
― ハタチの頃は独学で写真を学んでいたということで、4. 写真学園時代
― 五月さんが行かれていた写真学校はどんなところだったんですか?|
― 何か、こんなことも気をつけなきゃいけなかったんだって いうのはありました? 五月 そうですね、やっぱり露出の調節とかですね。 ― ズームの仕方とか、ピントの合わせ方で言うと、こういった ピントのずらし方とか、すごくいいですね(笑) (*花の写真を見ながら) 五月 ありがとうございます(笑) そうですね、そういうのは自分で色々な人の写真を見て 勉強したりとか。 花の写真の場合だと、私はすごい蜷川実花(ニナガワミカ) さんの花の写真がすっごい好きで。 蜷川実花さんは色んな写真をいっぱい撮っているんですけど、 花の写真がとにかく上手で。 ― 五月さんご自身が本当に写真を撮るのが好きで、勉強という よりもむしろ好きだからこそ学んでしまうというところで、 そうした積み重ねが今のスタイルとして現れているんですかね。 五月 そうですね。 |
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5. 仕事としてのフォトグラファー × 作家・写真家としてのフォトグラファー
― 仕事してのフォトグラファーと、作家・写真家・芸術家としてのフォトグラファー|
五月 そうですね。 仕事の内容にもよるんですけど。 一度、大掛かりなCMの撮影を頼まれて、その時は相当緊張 しましたけど(笑) でも楽しかったです、撮っている時はすごいノリノリでとい うか(笑) 6. 芸術とは ― さて、芸術とはという内容で、五月さんと写真の切り口からで構いません。 何か、普段感じていることがあればお聞きしてみたいなと。 五月 芸術関係の詳しい知識はないんですけど、何でも共通のという か、原点みたいなのはすごいあるなと感じてますね。 やっぱり人間がやっていることなので、どこかに人間性とい うのが出てくるし、人間そのものの存在というか、そういう ものの大きさっていうのはそれぞれに出てるような気がする んですよね。 上手くは言えないんですけど、そうですね、土台というか。 私のテーマが愛とか希望とかいのちとか、そういうのがある んですけど、どうしても人間に必要なものというか。 そういうものをテーマにしてるんですよね。 ちょっと偉そうかもしれないんですけど、ものを受ける側で はなくて、 与えることができる側になりたいっていう思いがすごいあっ て。 自分が生きてることで、感じてることとか得たものとかを、 そういうのをまだ知らない人に流していきたいっていうか。 ― なるほど、写真という切り口で、深いところでそういったとこ ろを感じているんですね。 それぞれの作品にはその作家さんの普段テーマにしているこ とやその思いがやはり見えてくると思うんですが、五月さん の写真で言うと、常々空の写真がとても気持ちがいいなと感 じていたんですね。 (空の写真を見ながら)この辺の空の写真は最近のものだと 思うんですけど、空が川に映っているものなんかはとても 美しいなと。 まさに芸術ですよね(笑) 五月 アーティストって色々といると思うんですけど、写真は(既に) あるものを写すじゃないですか。 たとえば、絵だと真っ白な中から一を作るじゃないですか。 でも写真は一があって、二を作るんですよね。 なんていうんですかね、一を作った本人を思い浮かべるとい うか。 例えば空というデザイナーがいるとするじゃないですか。 そのデザイナーがどうやって空を作ったのかっていうのを考 えながら撮ったりとか。 それをさらによく見せてあげたいというか。 装飾係みたいな。 花に関しても、偶然にあるわけじゃないと思うんです。 偶然だとしたらすごい寂しいというか。 それを撮ることによって、その良さをもっと伝えたいという 思いはすごいありますね。 ― 乾いた都会生活、忙しい毎日の中で、五月さんの写真はなんと いうか、さっき空のデザイナーという話もありましたが、 もし大地を美しく作ってくれた神様がいるなら、その美しさ を本当に美しくし切り出しているなと感じるくらい、とても 感動するんですね。 (桜の写真を見ながら)この桜の写真のも本当にいいですよ ね、すごく感動したのですが。 五月 あ、ありがとうございます。 桜はすっごい好きで、毎年撮ってるんです。 日本にいて良かったなって思う時って、桜を見るときなんで すよ。 日本人で良かったと思える瞬間というか。 あまりないじゃないですか(笑) でも桜を見ると、一年に一回、世の中がピンク色に染まって てすごいなぁって。 日本しかこんなに桜が咲いてるとこないし。 すごい日本人でよかったなって思いますね、桜を見ると。 |
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7. タイ ― タイでの写真を見ると、風景以外にも子供の写真がすごく良く撮れてますよね。 五月 ありがとうございます。 子供はすごい好きですね。 何かあると子供はよく撮ってるんですけど、ホームページに アップしてないだけで。 本当にタイで出会った子供達はみんな可愛くて。 美男美女ばっかりで、なおさら楽しかったですね(笑) ― タイのどの辺ですか? 五月 バンコクにちょっと滞在して、バタヤビーチっていうところが、 バスで二、三時間行くとあるんですけど、そっちの方を越え て、船で三十分くらい渡ると、サメットとという島があるん ですよ。 そこは、タイ人のリゾート地というか、地元の人たちが ちょっと休暇に行くようなこじんまりした島で、わりとヨー ロッパの人とかが、バックパッカーとかがね、気軽に遊びに 来るような島なんですけど、一緒に行った友達が行ったこと があって、タイに住んでいたこともあるので、タイ語もしゃ べれるし、いいところだということで、連れて行ってもらっ たんですよ。 それが本当によくて(笑) ― タイってちょっと胡散臭いイメージがりますよね。 五月 そうですよね、イメージ的にありますよね(笑) ― そういうのを全く感じさせない写真だったので、新鮮だったと いうか、新たなタイの一面を感じましたね。 五月 自分でもここはタイなのかっていうくらい、本当に自然があり のままにあって、道も舗装されてなくて、 砂埃で前が見えなくなっちゃうくらいの道路だったりするん ですけど、新鮮でしたね。 ― タイなのに、グァムとかサイパンみたいな感じですよね(笑) 五月 そうですよね(笑) 南国の島みたいな。 ― この子とか、すごく可愛いですよね。 五月 この子は最初は公園かどこかで遊んでた子供で、一人でいたか ら「大丈夫!?」みたいな感じで声をかけたら、普通にカメ ラによってきて、面白いから写真を撮ったんですよ。 そしたら、お母さんとおかっぱ頭のお姉ちゃんが現れて、一 緒に写真を撮ってあげてバイバイしたんですけど(笑) |
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8. 憧れの写真家
― タイ話をお聞きしたところで。9. シャッターを切る瞬間
― あと、シャッターを切りたくなる瞬間って人によって違うと思うんですよ。|
五月 空もそうなんですけど、人物とかもそうですね、やっぱり。 花は、「あっ」って言ってからこれをどうやって上手く 撮ろうかなというのをじっくり考えながら撮ることが多いで すね。 ― これは結構そんな感じのものですかね? (*梅の花の写真を見ながら) 五月 この形は可愛いと思って、ファインダーを覗いたら「おぉっ!」 みたいな(笑) ― 「日本的な美しさ」みたいな感じですよね、この一枚は。 五月 そうですね。 梅っていうのもありますけど。 |
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10. メッセージ
― 最後に、今後の夢、これからに向けてのメッセージなどがあればよろしくお願いします。|
Photo by KUNIRA |
編 集 後 記 2006年7月15日、ところは渋谷。 その日はとても陽射しが強く、暑い夕方だったのを今でも覚えています。 渋谷駅ハチ公口を出てマークシティーを南へ、246を渡りコンビニやエクセルシオールカフェ、ドトールコーヒー、 ライブハウス「RUIDO K2」があるあたりと言えばピンと来る方も多いのではないでしょうか? そんな桜丘町の裏通りにある、隠れ家的なちょっとおしゃれかわいい、気持ちのいいカフェで、今回のインタビューを実施しました。 |
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FLY DAYS CLIPSと市川五月さんの出会いは、2005年後半、
色々なアーティストの路上販売で巷ではちょっと有名な井の頭公園がきっかけでした。
それを機にその写真の素晴らしさと、市川さん自身のお人柄の良さを知ることになり、
当店でのポストカードの販売、そして今回のインタビューというようにつながった次第です。
また今回の取材背景には、当店でもよく共同取材をしているウェブ雑誌「kunipod」編集長殿の、市川さんの写真
への大変温かい理解と評価も重なり、いざ取材の運びとなりましたものです。
國澤編集長殿の見識はおそらく確かなものと言えるのではないでしょうか。 今回はインタビュー内容もちょっと幅広く置き、生い立ちから写真学園時代、そして現在までを、 芸術についてやタイ話などを交えながらお伺いしてみましたがいかがでしたしょうか? 特に芸術についてでは、「一を作ったデザイナー」という表現に見られる、 彼女がファインダーをのぞく時の、美の本質に迫る視点が感じられ、 併せて偶然にあるわけではない「花」を言えるその感性には、 大変鋭い哲学的また美的感性を感ぜずにはいられないのは私だけでしょうか? ともあれ、このように素晴らしいインタビューをお伺いできたとこと、掲載できたとことに、 市川五月さん、kunipod 國澤編集長殿に改めて厚く御礼申上げます。 お忙しい中、今回の取材のためにお時間を割いていただき、本当にありがとうございました。 本インタビューを目にする読者の皆様が、美や芸術について新たに思いを馳せる一きっかけとなりましたら、 また市川五月さんというこれからが期待のフォトグラファーさんについて何か興味を持っていただけましたら、 それこそ編集者の望外の喜びでございます。 最後に、ここまで目を通していただいた皆様お一人お一人へ、本当にありがとうございます。 2006.07.28 Nobuyuki Miura |
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